【インコの病気】甲状腺腫

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動物

甲状腺は、身体の成長や血中カルシム濃度など、基礎代謝を維持するホルモンを分泌する器官で、首~胸入り口部分に位置します。
甲状腺腫は野鳥を含めセキセイインコ、カナリア、ハドなどの多くの鳥腫において確認されています。セキセイインコや文鳥に日常的に見られる疾患です。

 

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甲状腺腫

症状

甲状腺が腫れると呼吸器が圧迫され、口を開けて呼吸するようになり、「ヒーヒー」「キューキュー」といった呼吸音が出ます。またぷちぷち、ぷつぷつと喘息のような呼吸困難の症状が見られます。
かすれた鳴き声になり、喉が切れて出血する場合もあります。

脂質代謝低下により肥満になり、慢性化すると羽毛の艶がなくなったり退色や羽が抜けることがあります。心不全により亡くなるケースもあります。

 

原因と治療と予防

原因は食餌性ヨード不足であることが多いです。食事により栄養素ヨードが慢性的に不足し、甲状腺組織が増生し腫瘍化すると考えられています。ヨードはが足りないと甲状腺ホルモンの合成ができず、その産生を補うために甲状腺が腫大すると言われています。
他にも、十分な量のヨードを摂取していても、甲状腺腫誘発物質がホルモンの正常な生産を妨げてしまうことで発症することがあることも原因の一つとして考えられています。小鳥に与える中で可能性があるものとしては、芽キャベツ、ナタネ、キャベツ、ブロッコリー、大豆、ケール、カブなどがあります。他にも塩素、有機リン、ビフェノールなどの化学物質の関与も指摘されています。

治療はヨードの補給で、肥満の場合は食事療法も合わせて行います。異常な呼吸音がしている場合は甲状腺異常の可能性もあり、なかなか回復しない場合甲状腺癌の可能性も出てきます。この場合、経過は良くありません。
予防としてはヨードの補給を行うこと、そして甲状腺腫誘発物質を多く取り過ぎないことです。ヨードの補給はボレー粉でも行えますが、安定した補給が確証されないためビタミン剤などで補給することをおすすめします。

 

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