ヒナの時から愛情たっぷり注いでいたオカメインコが、ある日突然近づくだけで威嚇をするようになったり、噛みついてきたら…?その原因はずばり「反抗期」です。
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目次
鳥にも反抗期はやってくる!
人間にも「反抗期」たるものはやってきますよね。
「うちの子は反抗期とかなかったんですよ。」
という親もいますが、大体は反抗期というものはやってきます。人間でいうと中学生くらいの頃になりますかね。ふと気づいた時にはやたらと口答えをしたり、言い合いをしたり、反抗してくるようになったり…そんな反抗期は、鳥にもやってきます。
鳥の種類や個体によって時期は異なりますが、この反抗期には「第一反抗期」と「第二反抗期」があります。
反抗期を迎えた鳥と接するのは難しくなりますが、時に厳しく、時に甘く。大切な家族の一員として、その時鳥が何を思っているのかな?と考えつつ接してあげることが大切ではないかと思います。
反抗期を迎えるということは、しっかりと成長している証にもなります。
時に本気で噛まれて血が流れることだってあるでしょう。自我が芽生えていることになりますので、飼い主の皆様には反抗期というものが鳥にもあるということを分かっていただいた上で、接していってあげてもらえたらと思います。
第一反抗期
幼鳥時代【人間でいうと幼児期】
小型インコ…生後35日~5カ月
中型インコ…生後50日~6カ月
このころから自我が芽生え、個性が形成されます。親と自分は別なのだと思うようになり、人間に関しても「親」から「パートナー」へと認識が変わる時期です。縄張り意識を持つようになったり、ひとり餌切り替え直後は食事のがらみの遊びなどを好むようになります。「遊び相手」としてパートナーの存在感が大きくなり、愛着行動なども見られます。
「イヤなものはイヤ!」と意思表示をすることから、イヤイヤ攻撃をされることもあるのでわがままに見えるかもしれません。
呼び鳴きや後追い、まとわりつきなどのストーカー化のようにもなることがあります。愛鳥から追いかけられるだなんてまぁ可愛い♡と思ってしまいそうですが、その後の問題行動につながることもあります。
特に呼び鳴きに関しては、反応をしてしまうと「ふーん、これで反応してくれるんだ。」と思ってしまうようになり、呼び鳴き常習犯になってしまいます。
ですので、呼び鳴きには一切の反応を示さないようにしましょう。
その代わりに遊んで遊んでと近づいてきてくれた時にはかわいがってあげてください。ストーカーが嫌だと冷たくしてしまうと、鳥も人間の感情を読み取ってこの先のせっかくの楽しい鳥ライフが満足に楽しめなくなってしまう可能が出てきます。
第二反抗期
成鳥~完成鳥時代【人間でいうと思春期】
小型インコ…生後8カ月~10カ月
中型インコ…生後10カ月~1歳半
からだの成長と心の発達がアンバランスになりやすい時期です。
攻撃的な態度ととられたと思えば甘えてきたりと、不安定になります。
人間にも言えると思いますが、とても「短気な時期」です。
私は思春期と言われればどうしても中二病発動時期と思ってしまうのですが、色んなお宅の話を聞くと、男の子が「うぜぇんだよ!」という時期ですね。
鳥の場合ですとこの男の子の言葉がくちばしによる攻撃となります。
これが結構痛いです。何せ本気で噛んでくるんです。くちばしの先端が指の肉に食い込みぽっかり穴が空くのもあるあるだと思っています。
パートナーである飼い主とコミュニケーションをとりたい、でも反抗したい反発もしたいえーい噛んじゃえ!と鳥だっていろいろ考えてしまうんです。
また、知能能力がもっとも高まる時期でもありますので、おしゃべりをしたり、オカメインコの場合ですと口笛を覚えて吹いてくれたりとレパートリーが増え始めます。
これはパートナーへの立派な愛情です。反抗したくても根っこの部分ではパートナーへの愛情を持っているんだと分かってあげてください。
しかし、一度本気の噛みを味わってしまうと人間だって怖くなってしまいます。
噛まれないように対策をすることが大事です。ですが、噛まれる勇気も必要です。
体当たりでいくことも大切です。その上で、噛まれたらケージに戻ししばらくは一切の返事をしない・かまってあげないなどの罰を与えて”悪い事をしたんだ”と反省させてあげることが大事です。
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反抗期がきたからと嫌われる行為はしないように
噛まれたら叱る。これでは鳥に嫌われてしまいます。
反省させるという意味で噛まれたらケージに戻すことも一つの手ですが、だからといってずーっとケージの中に入れ続けることはやめましょう。
毎日の放鳥が大事ですので、ケージの外に一歩も出さないということがないようにしなくてはなりません。
噛まれることが怖いのであれば、指を出すのではなく手のひらを出してあげてみたりしてはいかがでしょうか?
そして、インコの気持ちを考えて見えないところから触るのではなく、鳥が見える位置からゆっくりと手を近づけてみてはいかがでしょうか?
鳥は一度”嫌なこと”をされ、嫌なことをする人間だと認識してしまうとその思いの修復には長い時間が掛かります。
嫌な人間だと思われないためにも、反抗期はしっかりと受けとめてあげてください。
ずっと続くわけではありません。ほんの少しの間だけです。
反抗期を迎えたから懐かなくなった。反抗期以降手乗りにならなくなった。というのは飼い主にも原因がある可能性があります。
もしも反抗期をお迎えして大変な時期の方がいれば、今一度自分の行動を見直してください。
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